こまメモ

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仕事上の達成感を記録する

自分はオライリーのサブスク目当てでACMの会員になっているので、ときどき会報誌であるCommunications of the ACM が自宅に届く。読まずに捨てるのももったいないので、目次を見て興味を惹く記事があればパラパラと読むようにしている。今号には "The 10 Best Practices for Remote Software Engineering"という記事があったので読んでみたところ、少しヒントになることが書いてあったのでメモしておく。

目に留まったのは、 "Define Productivity for Yourself" というアドバイスだ。いわく、ソフトウェア開発者の生産性は定量化しづらいが、生産的であることは幸福であることと相関することから、日々のタスクを自分の満足感の観点で評価することで自分なりの生産性を定義できる。

記事では、一つの実装として、仕事中に何かしら「達成したぞ!」と思えたときに、リストに項目を書き足していくというものが提案されている。ここで重要なのは、そのリストに書く項目は必ずしも目に見える仕事上の達成事項でなくてもいいということだ。「チームでのコラボレーションを促進できた」というようなソフトなものでもいいのだ。このリストは、自己理解のためにも役立つという。

慌ただしく仕事をしているときや、困難な課題に取り組んでなかなか成果が出ないときは、自分のやっていることに自信がなくなりがちだと感じる。「なんか気づいたら1日が終わってしまっていたぞ」ということがしばしばある。通勤時間という仕事とプライベートとの切り替えに役立つ時間がなくなったことで、どんな1日だったかを思い返す時間も(意識的にとらなければ)なくなっている。記事で紹介されていた内容は、こうした自分の課題への対応に何かしらヒントになった気がする。

 

書誌情報を貼っておこうと思ったら全文Webで無料で読めることに気づいた。会報誌のWebサイト上の人気記事ランキングトップのようだ。

 

m-cacm.acm.org